お気に召すまま

ジャニーズとNACSと、観劇と、自分の健康と

『子供の事情』大泉さんまとめ

こんにちは、yucaです。


『子供の事情』関連の記事2つ目です。
ひたすらに我らが大泉大先生について
語り尽くしてやろうと思います!
初めての生大泉さんがこの作品で良かった!
いきなりNACSだったらきっと
圧倒されっぱなしで記憶飛んだ!笑
では、例によってネタバレありです。
ご観劇予定の方は観劇後に共に語りましょう。


というか、大泉さん人気がすごいのか、
今作の人気がすごいのか・・・
前回の記事を上げてからのアクセス数がすごいことに・・・
普通のときの10倍は軽く越えてます。
ありがとうございます。
下手くそなまとめですみません・・・
魅力が伝わるように頑張ります。


そして、どうやらWOWOWの撮影が入るそうですね!
放送されるんだ…
素晴らしい…!
円盤化もみんなで要望出しましょう!
追加公演も決まったとのことで、
少しでも多くの方がこの作品に触れられるようになって良かったです。
お客様の声が届くってこういうことだ…
そして、声って本当に届くものなんだ…


話が逸れましたが、本題に入ります!
めちゃくちゃ長いです!!





いつも通り

登場から異様な雰囲気を醸し出す大先生演じるジョー
転校生です。
小学生にとって転校生って
存在そのものが事件な感じあるし、
本人もそれを逆手に取ってる感すごい。
私は正直、冒頭でこいつ
転校生デビュー目論んでるぞと思いました 笑


で、そのわざとミステリアスが
大泉さんすごい上手いんですよ 笑
ていうか、いつもの小芝居見てる感じ。
極々自然にやってました。
登場した時の安心感素晴らしい。
どうでしょう班探しちゃいますね 笑
その分かりやすいわざと感が
すごく小学生らしいんですよね。
いたいた、こういう謎の自己プロデュースするやつ!って 笑


それこそ、水曜どうでしょう
音尾さん巻き込んで5年1組コントしてましたけど、
あれを見てるような気分でした。
一緒にしたらいけないと思うんだけど 笑
あげパン強奪計画を真面目に企てたり、
席替えを政治道具にしてみたりって、
あのどうでしょうの橋の上で
『これ、先週給食費と一緒に盗られたやつだべや!』
『それ、栗生んじゃねえ?』
って真顔でやってる時と変わりないんじゃないかと。
あれをやっている時と同じくらい、
劇中の大泉さんは輝いておりました。


いやあ、こういうコントすれすれの作品って
やっぱり大泉さんは光りますね。
真面目すぎるとまたコントに見えてくるし、
コント過ぎてもやり過ぎちゃうし。
三谷作品との相性が本当にいいと思う。
もっと三谷作品出て欲しいし、
慎吾くんとか共演できてない三谷組とのやりとりも見たい。
また映画も撮ってくれないかなあ。

三谷さんは子猫だと思う

ここで申し上げておきたいのは、
子猫ってのはもちろん大泉さんファンを指す
子猫って意味でございます 笑
ジャニーズファンでいう担当ですね。
NACSでは子◯と表現します。
ちなみに私は子猫ではなく安田国民ですが、
大泉さんも好きです。
というか、NACS箱推しなのです。
ジャニーズでいうと、
坂本くん担だけどトニセン気になっちゃうし、
やっぱり6人みんな好きなんです。ってところか。


三谷さんの話に戻します。
大泉さんの起用の仕方に三谷さんからの愛を感じずにはいられませんでした。
よく香取慎吾くんや佐藤浩市さんが起用されているのを見て、
三谷さん好きなんだなあと思うんですが、
それに近いものをひしひしと感じました。
三谷さんがやりたいことをできる器用さを持ってますからね。


あんなに振れ幅が広いジョーを演じきっていた大泉さんはすごい。
転校生ということを利用し、
新しい自分になろうとしたジョー
ヒルな掴み所のないキャラクターで登場し、
瞬く間に他の人物の懐に入って、
頼りになるところを見せつける。
(と言うか、頼りにされるように画策する)
頼りになるんだけど、
100%優等生ではなくちょっと悪いやつ。
このちょっと悪いって言うのがミソで、
子供たちの間のカリスマ性としてよく描かれてるんだなあ。


個人的にどんどんジョーが周りを掌握していく様が
すごくすごく好きなお芝居でした。
まあ、大泉さんしゃべるんだわ。
三谷さんの作品で絶対出てくる、
捲し立てるような長台詞。
喋り続ける大泉さんを見て
脳裏に浮かぶは、どうでしょうでぼやきまくる大先生。
どうでしょうでは彼の捲し立てる正論なんて、
まかり通ったことないですが、
この作品のなかではどんどんいろんな人たちが落ちていく。
たぶん、大泉さんも気持ちよいだろうし、
私も見ていてなんか気持ち良かった 笑
もともと、こういう喋り続けるお芝居が好きだし、
喋り続けるなかに大泉さんの魅力は出てくると思っているので、
願ったりかなったりな演出でしたねえ。


さらに最早テレビではやられ尽くして
あまり見られなくなった天パいじりがもうひどい。
地毛で天パなのに、その上からかなり大きい天パのかつらを被る大泉さん。
ずるい。
ずるすぎる。
観客はもうその異常な頭に笑わずにはいられないですよ。
異常に頭でかいんだけど、
冷静に見ればわかるんだけど、
天パ感はすごい自然で、私の後ろの人はしばらくかつらだと気づいてなかった 笑
トーリー上でも何回か天パはいじられていて。
まあ、天パってあだ名をつけようとしたら
本当にいくつかしかないと思うんですよ。
その内ひとつをしつこいくらい使ってたなあ。
天パいじりも、三谷さんが世間に
「みなさん、ここのところ名優扱いしすぎて忘れてませんか。
こいつは天パのモジャモジャなんですよ」

と言っているように思えてならなかったです。


歌声も聴けた。
突然歌が始まってビックリしましたが、
大泉さんの本気の歌を聞けて嬉しくないファンはいません。
やっぱり上手いですね。
10歳の子供のはずなのに声量凄いわ、
ビブラートで声がよく響くわ。
あれはたまらなかった。
とにかく子猫ちゃんたちが喜ぶ大泉さんの使い方。
それを狙ってできるなんて、
三谷さんは絶対に子猫に違いない。

ジョーの内面

派手だった演出ばかり語ってしまいましたが、
ジョーという子もきちんと描かれていました。
それを演じきった大泉さん、
何度も言っちゃうけど素晴らしかった。
たまに出ちゃう素の部分は見えることによって、
10歳であることを忘れずに済んだし。
お稽古で相当詰めたんだろうなあ。


人身掌握術にたけていて、
カリスマ性で周囲を思い通りにしていったジョー
でも、徐々にほころびと言うか、
子供ゆえの甘さからボロが見え隠れしていきます。
実は本当のジョーは、全然違っていて
ヒルさ・悪さはベニヤ板並みの薄っぺらさ。
途中途中で観客は「あれ、こいつおかしいぞ」と思うんだけど、
決定的に舞台上も含めて全員に露になるのは終盤。
クラスで起きたある事件がきっかけで、
天海さん演じるアニキによって暴かれます。
暴かれるというより、メッキが剥がれるって言った方が近いかな。
メリメリっと一気に剥がれます。


「転校したら変われると思ったんだよ・・・!」
そう言いながらジョーは崩れ落ちます。
頑張ってジョーはなりたい自分を演じてたんですね。
ヒルなのも、
ミステリアスなのも、
ちょっと悪なのも、
全部憧れ。
なりたい自分になるための足掻き。
それまで、観客から見ても掴み所がなかったジョーも、
その瞬間に普通の10歳になります。
思い通りにならなくって、
一生懸命隠していたはずの自分がばれて、
大声で泣きだす姿は気弱な男の子そのものでした。


今まで早口で周りを巻き込んで
思い通りに操ってきたジョーが、
逆転されてアニキに捲し立てられる。
序盤にアニキを諭すために言ったセリフを、
そのままそっくり返されるジョー
もう教室はアニキのものです。
ここの立場逆転、天海さんも大泉さんも表情が素晴らしかった。
そして、この"持っていかれる感"もとっても
大泉さんらしくて愛おしかったんだよなあ。
そうだよね、この人がかっこいいまま絶対終わらないよねというか 笑

『俳優』大泉洋

これを見終わって大真面目に考えたのが、
この肩書きについてなんですね。


俳優。


今やこう呼ばれることに
全国的には違和感がなくなって来た大泉さん。
日本アカデミー賞も受賞して、
押しも押されぬ名優の仲間入りです。
でもでも、この状況って本当にすごいことだと思うんです。


確かに大学の演劇研究会出身で、
ルーツは演劇にあるけれど。
デビューのきっかけや、
ブレイクまでの道のり、
ホームである北海道での活躍
を見てみるとどう考えても演劇畑とは言い切れない気がするんです。
差別とかじゃなくてね。
大泉洋という人のことを語るときに、
演劇は欠かせないものであると同時に
そこまで割合を占めるものでもないのかな、
とも思うわけです。


評価され始めた様子を思い起こしてみると、
押しも押されぬタレントなわけです。
水曜どうでしょうという何やらめちゃくちゃな番組で、
めちゃめちゃ面白い天然パーマの男がいるぞ!
と全国的にじわじわとその名が轟いていった大泉さん。
私も当時はお笑い芸人だと思って見ていました。
本人も大泉エッセイのなかで
どうも俳優と呼ばれることに対しては、
違和感と言うよりも引け目を感じているような記述もありました。
(お笑い芸人と言われることにも遠慮がちでしたが)


そんな俳優であることに間違いはないんだけど、
どちらかと言えば邪道であった人(ごめんなさい)が、
ここまで振り幅の大きい役を演じきって、
俳優!!といわれて評価されている現状が
本当にすごいと思うんです。
さらに言えば、俳優として一定の評価を得ているのに
北海道では未だにたくさんのバラエティに出ていて、
ルーツを失っているわけでも
全く見せてないわけでもない。
だけど、今や日本アカデミー賞もいただいて、
NACS以外の舞台でこんないい役を演じて。
実力がある証拠です。


まとめると大泉さんってすげえ!!ってお話。
これからも、舞台の上だけでなく
いろんなところで広い振り幅を見ていきたいものです。
ファンであるこちらも付いていきます。





長々とありがとうございました。
思う存分大泉さんについて語りました・・・
身近にNACSファンがいないものでして。
ああ、俳優じゃない大泉さんみたくなってきた。
シェフ大泉夏野菜スペシャルでも見ようかな。